セレブの間で人気の「1日1食」ダイエットは良いことよりも害を及ぼす可能性がある

著者: アマンダ・エイブリー ノッティンガム大学、栄養学講師、ザ・カンバセーション

投稿日: 2023 年 8 月 5 日 / 午後 2 時 EDT

更新日: 2023 年 8 月 5 日 / 午後 2:00 EDT

（ザ・カンバセーション） – セレブたちは長年にわたり、あらゆる種類の突飛なダイエットのトレンドを広めてきました。 セレブの間の最近のトレンドの1つは、「1日1食」ダイエット（または「Omad」）です。

オマドのファンには、ブルース スプリングスティーンやコールドプレイのフロントマン クリス マーティンなどがいます。 Omad の支持者の多くは、Omad が体重管理や健康維持に役立つと主張しています。

Omad は本質的に、断続的な断食や時間制限された食事など、他のタイプの断食ダイエットのより極端なバージョンです。 主な違いは、特定の日だけ断食したり、特定の時間帯にのみ食事を摂ったりするのではなく、オマドに従う人々は、1 回の大量の食事で 1 日のカロリーをすべて摂取することです。

しかし、オマドの支持者らは、ダイエットを続けることで健康の多くの側面が改善されると言っているが、実際には、1日1食だけを食べることが体にどのような影響を与えるのか、ましてやそれが安全かどうかについてはほとんどわかっていない。

Omad の使用を裏付ける証拠は限られています。 Omad 自体を実際に調べた研究はほとんどなく、そのほとんどは動物を対象に行われました。

そのため、Omad が機能するという主張のほとんどは逸話にすぎません。 あるいは、他の形式の断食が健康に利益をもたらすのであれば、オマドも健康に利益をもたらすという仮定に基づいています。

ファスティングダイエットに関する研究はまだ進んでいます。 「5:2ダイエット」（週に5日は通常の食事をし、週に2日は800カロリー以下の食事）として知られる断続的な断食の一形態が、体重管理の改善に役立つ可能性があることを示す証拠もある。 ただし、他のダイエット方法と比べて優れているわけではありません。

研究では、時間を制限した食事（特定の時間内に 1 日のカロリーをすべて食べる）が体重管理の改善に役立つこともわかっています。 そして、血圧を下げるなどの他の健康上の利点もあります。

あるレビュー研究では、さまざまな種類の断食（断続的な断食や隔日断食など）が代謝のいくつかの側面を改善できることも判明しました。 これらには、血糖値とコレステロール値の改善、炎症レベルの軽減、人々の食欲のより適切な調節の支援などが含まれます。 これは、肥満、2 型糖尿病、心血管疾患のリスクを軽減するのに役立つ可能性があります。

これまでのところ、人間におけるOmadの影響を調べた研究がある。 この研究では、参加者には研究期間中、毎日同じ量の摂取カロリーが与えられました。 研究の半分では、参加者はこれらのカロリーを1回の食事で摂取し、その後切り替えて1日のカロリーを1日3回の食事に分けて摂取しました。

各食事パターンは 11 日間のみ実行され、それほど長くはありませんでした。 1回の食事は午後5時から午後7時までの間に取られました。 研究を完了した参加者はわずか 11 名でした。

参加者が1日1食だけを食べた場合、体重と脂肪量の大幅な減少が見られました。 しかし、1日1食だけを食べると、参加者は除脂肪体重と骨密度がより大きく減少しました。 この食事療法が長期間続くと、筋肉機能が低下し、骨折のリスクが高まる可能性があります。

Omadの効果を調べた動物実験では相反する結果が示されており、1日に1回大量の食事を食べたマウスは、複数回食事をしたマウスに比べて実際に体重が増加したことが研究で示されている。

これらの結果は、Omad が健康のいくつかの側面に利点があることを示している可能性がありますが、それについてはまだわかっていないことがたくさんあります。 将来の研究では、より多くの参加者および他のグループの人々におけるOmadの効果を調査することが重要です（この研究には痩せた若い成人のみが含まれていたため）。 研究では、Omad の効果を長期間にわたって調査し、これらの試験を現実の環境で実施することも重要です。

また、食事のタイミングによって結果がさらに改善されるかどうか、また食事の栄養プロファイルによって違いが生じるかどうかを知ることも興味深いでしょう。